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Town(タウン) & Gown(ガウン)構想でつくる東広島!

Town(タウン) & Gown(ガウン)構想でつくる東広島!

 大学と地域、双方の発展により、地域課題の解決と持続可能なまちづくりを目指す「Town & Gown構想」がスタートしています。
【問】政策推進監 TEL 082-420-0917

Town & Gown構想って?
Town(市)とGown(大学)が一体となってまちづくりに取り組むという構想です。令和3年度から広島大学と東広島市の取り組みが始まっています。
なぜ大学がGownなの?
大学の入学式や卒業式の際に、先生や学生たちが特徴的なガウンを着用することから、大学を指す象徴的な言葉となっています。
どんな仕組みなの?

市長と学長のトップの話し合いにより決定した方針を、市と大学のもつ幅広い人材同士で継続的に協議、実行しています。ポイントは、個々の部署間の連携ではなく、市全体・大学全体で組織的に連携しているところです。

東広島市・広島大学 Town&Gown構想

Town & Gown Office(TGO)

広島大学フェニックス国際センターMIRAI CREA(ミライクリエ)

 Town&Gown構想を推進するため、市と大学をつなぐ組織。市、大学、そして構想に賛同した企業の人材が日常的に連携しながら構想を推進しています。
 広島大学のTGOは、令和3年10月に開館した広島大学フェニックス国際センターMIRAI CREA(ミライクリエ)の2階に設置しています。

Town & Gown構想が目指すもの

未来に挑戦する自然豊かな国際学術研究都市 〜住みたい、 働きたい、学びたいまち、 東広島〜

 市の行政知識やデータと、大学の知見や研究力を活用することで、暮らしをより豊かにする新しい技術の実装とそれを支える人材育成を行い、「持続可能なまちづくり」と「地域課題の解決」を目指します。

広島大学との取り組み

 広島大学のキャンパスを仮想の市街地に見立てて、新しい技術の実証実験を実施。将来的に地域社会・国際社会の展開を目指します。
 また、新技術の実証・導入と合わせて、技術研究のための新たな教育プログラムを創設し、国内外の多様な人材・研究機関が集まる国際学術研究都市へと発展を目指します。

企業とともに進めるまちづくり

広島大学スマートシティ共創コンソーシアムの形成

 持続可能なまちづくりを実現する新しいサービスの導入には、民間企業の協力が不可欠です。
 東広島市、広島大学、住友商事による連携協定を皮切りに、ソフトバンク、フジタなどの全国有数の企業がTown & Gown構想に賛同し、共同体となる「広島大学スマートシティ共創コンソーシアム」を形成。交通や経済・生産、居住環境など、それぞれの専門分野でアイデアを出し合っています。
※コンソーシアム=複数の企業や団体が力を合わせ、同じ目的を達成するための共同事業体。

若者の視点も取り入れたまちづくり

 共創コンソーシアムでは、参加企業がデジタル技術や脱炭素、乗り物など、それぞれの得意分野でサービスや技術の開発を進めています。さらに、大学内で学生とのワークショップやイベント、交流会を実施することで、学生ならではの視点や斬新なアイデアを取り入れながら、新しいまちづくりを目指しています。
 学生にとっても、全国有数の企業から各社の事業内容や働くことの魅力などを聞くことで、社会により関心をもち、次世代を担う人材としての成長へとつながります。

アプリ開発で新しい社会の実現を

 学生の生活に必要なサービスを提供しつつ、企業の新しいサービスを実装・検証するアプリを、令和5年4月にリリースしました。将来的には、市全体への展開を目指し、「市民ポータルサイト」とも連携します。

コモンプロジェクト〜課題解決に向けて市と大学が共に取り組む〜

 広島大学の学術研究と、東広島市の社会課題をマッチングし、課題の解決を目指すのが「コモンプロジェクト」です。
 市と大学は、地域の課題を一緒に考え、市が持つ行政資源と大学の研究を生かして、課題解決に取り組んでいきます。

取り組み中のプロジェクト

市内の小学校と地域をオンラインで結んだ遠隔授業

 広島大学教育ヴィジョン研究センターと教育委員会が連携して、市内小学校と地域を結ぶ「広域交流型オンライン社会科地域学習」を実施しています。市内各所からの生中継や、ドローン映像などを活用しながら、効果的な遠隔教育プログラムの開発と月1回の授業実践に取り組んでいます。

道路整備に向けたシミュレーションシステムの構築

 広島大学大学院先進理工系科学研究科で開発中の交通シミュレーションモデルを活用し、市独自のシミュレーションモデルの構築に取り組んでいます。これにより、従前の道路整備事業の評価の枠組みを超えて、災害時における道路交通網の維持や、新たな公共交通機関へのアクセスを視野に入れた、より効率的な道路整備を目指しています。

Town & Gown構想は地域の意見と共に

近畿大学、広島国際大学もTGOを設置

 令和5年4月から近畿大学にもTGOを設置し、産学連携強化の推進や人材育成、地域社会の課題解決に向けた、地域や企業と連携したプロジェクトを推進しています。

 さらに、令和6年4月には広島国際大学にも設置し、市民の健幸(Well-being)を目指し、健康増進や健康寿命の延伸等、地域課題の解決に向け、大学の研究成果や企業・事業所の知見・プロダクト等を活用した事業を推進します。

Town & Gown構想で変えていく東広島の未来

 Town & Gown構想の取り組みは、東広島市発展のエンジンです。自然豊かな東広島市に、大学を中心とした新しい技術を取り入れることで、世界中から多様な企業や人材が集まり、平和で、環境にもやさしい、持続可能なまちをつくっていこうとしています。
 これから、私たちの生活を、より豊かにしていく新しいことに次々と取り組んでいきます。市民の皆さんもこの取り組みに参加し、一緒に東広島市のまちをつくっていきましょう。

Interview広島大学と東広島市が推進する
Town & Gown構想のキーマンが解説!

広島大学 理事・副学長
Town&Gown Office 室長

金子 慎治さん

これまでの産学官連携とTown & Gown構想の違いについて

 Town & Gown構想と、企業、大学、行政の三者が連携して行う一般的な「産学官連携」は、目指す方向性やゴール、取り組み方が違います。地域が抱えるさまざまな課題に対し、複数の取り組みが個別に行われる産学官連携に対し、Town & Gown構想は、東広島市を舞台に1つの大きなビジョンを共有し、同じ方向を向いてみんなで取り組んでいこう、というものです。
 これまでの産学官連携に、日本が抱えている本質的な課題の決定的な解決策があったかというと、やや疑問がありました。今までと違うアプローチを模索する中で、「社会が大学をどう活用するか」といった点が、日本では不十分だということが分かったためです。そこで、まちの課題の解決や発展に、大学をうまく活用している事例を視察。それがテンピ市でした。視察後、「同様の取り組みを目指そう」とTown & Gown Office準備室が立ち上がり、その後TGOを設置。さらに、この構想に賛同した10の企業が、力強い共同体となって「広島大学スマートシティ共創コンソーシアム」を形成しています。

Town&Gown構想による今後の広島大学の目標

 日本が抱える「少子高齢化」「地方経済の衰退」などの解決のためには、世界中の優秀な若者や人材と連携し、日本と行き来をしてもらい、社会をより良くしていく必要があります。特に広島大学は、全国でも積極的に国際化を進めている大学です。世界中の大学と連携を結び、学生同士の交流や留学を促進しています。今後は、オンライン技術を活用して世界の大学と積極的にコミュニケーションをとり、「時空を超えたグローバルキャンパス」を構築していきたいですね。アリゾナ州立大学の誘致もその一環です。広大生や、世界中から訪れる留学生が、東広島市や広島県、中・四国地方に定住し、仕事を生み出し、地域活性化につながる人材となることを目指しています。

市民にどう関係するのか今後の未来像は

 市民の皆さんには、よりよい社会のために「こんなイベントを開催してほしい」「こんな課題があるので、一緒に考えてもらえないか」と、大学に意見を届けたり、MIRAI CREA(ミライクリエ)のイベントに参加したりして、大学を活用していただきたい。広島大学の東広島キャンパスは国内で3番目に広く、博物館もあり、自然が豊かです。ぜひ広島大学へ来て、どんどん活用してください。今後は学生やまちづくり団体の皆さんとも連携し、持続可能な未来社会をつくっていけたらと願っています。

市の歩み

昭和49(1974)年4月に誕生した東広島市。
広島県のほぼ真ん中で、歴史を積み重ねて50年が経ちます。
昭和、平成、令和の時代を、皆さんとともに歩んできた
東広島市の歴史を紹介します。

12月中旬公開予定
Coming Soon…

イベントレポート

市制施行50周年を記念して行われた
イベントの様子をお届けします。

皆さんも一緒に市制施行50周年を盛り上げませんか。
インスタグラム「#東広島市50周年」で
投稿を共有しましょう。

令和6年公開予定
Coming Soon…