イベントレポート
20253.12Wed
東広島国際フェスタ2024を開催しました!
今年で4回目となる国際フェスタを開催しました!

11月17日(日曜日)、「東広島国際フェスタ」を西条中央公園で開催。東広島国際フェスタは、言葉や文化の違いにかかわらず、市民がさまざまな交流を通して異文化理解を深めるお祭りです。今年は33の団体による多彩なブースが会場に軒を連ねました。中には、市内在住の外国人による母国グルメの出店もあり、場内はスタート前からおいしそうな匂いに包まれます。
メインステージにおそろいのトレーナーを着たスタッフが現れると、フェスタが開幕。秋が深まってきた休日を楽しもうと、多くの人でにぎわいました。
ステージではさまざまな演目が披露され、会場は大盛り上がり!

南国ムードたっぷりのタヒチアンダンス
ステージでは3部構成で演目が用意され、来場者を盛り上げました。南国ムードたっぷりのタヒチアンダンス、独特のステップとリズムが特徴のアフリカンダンスなど、どれも観客の目を引き、音に合わせて自然と歓声が上がります。
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独特のステップとリズムが特徴のアフリカンダンス
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ステージ前の観客
高垣市長があいさつ

登壇した高垣広徳市長は、「多文化共生には、異なる文化をどう受け入れるかが大切。今日はそれに気付き、お互いを尊重し交流が進む場になれば」と述べました。最後には、恒例となった英語・ベトナム語・ポルトガル語による「皆さん一緒に楽しみましょう!」の言葉が。会場は拍手で大盛り上がりでした。
盛り上がった〇×クイズ大会

運営スタッフによるステージ企画。歴史からグローバルな問題まで幅広く出題され、参加者はステージ前に用意された〇と×のエリアを行ったり来たり。正解すると歓声が上がり、参加者同士で喜び合う姿も。笑顔が絶えない時間となりました。
サンバのリズムにのせられて大きな踊りの渦に

サンバ連合「ホーザ・ジ・ヒロシマ」によるパフォーマンスは、後半に差しかかったステージを大いに盛り上げました。その軽やかで耳なじみの良いリズムに自然と体が動く人が続出。羽を付けた華やかな衣装のダンサーに交ざって、大きな踊りの渦ができました。
JICA中国センター

今年で3回目の出展となるJICA中国センターのブースには、多くの子どもたちが集まっていました。お目当ては景品がもらえるクイズ。国際協力やSDGsに関係するクイズを通して、JICAの活動や世界情勢について学ぶことができます。他にも、用意された民族衣装を親子で試着して写真を撮ったり、事業紹介のパネル展示を熱心に見つめる子どもたちの姿があったり、幅広い年齢層の人でにぎわっていました。
▼JICA中国センター職員の東さん
「令和5年1月に東広島市に来ましたが、最初に驚いたのは外国人の多さです。国際フェスタにも多くの外国人が来場していて、さまざまな国の言葉が飛び交い国際化が進んでいるなという印象を受けました。また、住んでいる人の課題を直接聞くことができる上、JICAの活動も紹介でき、発展途上国について知ってもらえる機会となっています」
東広島市廃棄物対策課と危機管理課

日本の文化や風習・暮らしについて知ってもらうために出展したのは、東広島市廃棄物対策課と危機管理課。廃棄物対策課はごみの分別をきっかけとした相互理解、危機管理課は災害時に持ち出す防災グッズの普及啓発が目的。どちらも外国人に日本での生活を学んでもらうとともに、外国人にとって何が分からないことなのかを、日本人に知ってもらいたいという思いが込められています。
▼廃棄物対策課の竹中さん
「日本と外国のごみ分別の違いについてアンケートを実施しました。外国人には、自国でどのように分別をしているか、日本での分別方法を知っているかを聞き、日本人には、日本と外国で分別に違いがあることを知っているかを聞きました。分別ルールについて、外国人への浸透の難しさがある中、ブースに来た人は文化や価値観の違いについて理解を深め、「知ることができてよかった」という声を聞きました。今後も、皆さんにとって住みやすいまちづくりを模索していきたいです」
ボツワナの紹介

ボツワナを紹介するブースでは、現地の食べ物や手作りの工芸品が並べられていました。ボツワナの工芸品には、ヤシの若葉を使ったバスケット、毛織のタペストリーなど現地の女性たちによって作られた民芸品がいくつかあるものの、作り手は限られており、そのため地域によって収入にばらつきがあります。JICAでは、そのように生活向上が途上にある地域に人材を派遣し、特産品を生み出すことで安定した収入を得るための支援などを実施。今回のブースでは、青年海外協力隊としてボツワナに派遣された千葉さんが、当時の様子や現地の様子を紹介してくれました。
▼千葉さん
「私が派遣されたのは採集狩猟民族が住む地域で、そこに住む人はみんな明るかったです。
今日はボツワナ出身留学生のリンさんと出展。私が現地で体験したこと、現地で指導して制作したものなどを紹介することで、ボツワナのカルチャーを少しでも知ってもらえるとうれしいです。
また、現在は地域の民生委員をしながら、多国籍の人を集めたクリスマス会などの活動もしているので、今日のフェスタもたくさんの人とつながるチャンスになればと思っています」
たぶんかひろばpazuru

「たぶんかひろばpazuru」は、東広島に住む日本人と外国人との交流を通して、多言語・多文化を知り、人と地域のつながりを育む活動を行っている団体。この日は、インドや中東の植物染料「ヘナ」でつくられたヘナタトゥーを来場者に施すブースを出展。細いペン先から出るペースト状のヘナで手の甲などに植物やチョウなどを描き、その繊細さと美しさに体験者からは喜びの声が上がっていました。
▼たぶんかひろばpazuruを運営するYさん
「国籍、言語、文化に関係なく、誰でも気軽に参加できるコミュニティーを目指して、月に1回活動を行っています。今日もヘナタトゥーの体験を通して多くの人と交流できてうれしいです。東広島市は外国人が増えましたが、地域になじみながらも、悩みを抱えている人もいます。特に外国籍の子どもたちが、中学校・高校へと進学するにあたり情報が足りないという声を聞きます。長く東広島市に住んでもらい共生していくためにも、こうしたイベントを通してつながりを深め、サポートできる体制をつくっていければいいなと思っています」
HUASA(Hiroshima University African Students Association)

ステージでアフリカンダンスも披露したHUASAは、広島大学に通うアフリカ出身の留学生による学生団体。ブースでは、ウガンダ、ケニア、タンザニアなどの母国グルメが提供され、多くの人が並んでいました。特に小豆スープは、アフリカの中でもよく作られている料理だそうです。
▼ブースを担当したジョイスさん
「7年前に留学生として東広島市に来て、今は広島大学で講師をしています。私が来日した当時、5人くらいだったアフリカ出身者は、今は100人程度にまで増えました。中には大学での学びを生かし、大手企業に就職した人も。東広島市の人たちは困ったときには手を差し伸べてくれる温かい人ばかり。フェスタでは、恩返しも込めて母国の料理を楽しんでもらいたいと思っています」
和文化体験コーナー

日本の文化に親しんでもらうブースでは、水引きの作り方、折り紙、書道のコーナーが設けられ、熱心に作品作りに励む姿が見られました。書道を体験した中国出身の留学生は、経験はありながらも久しぶりの筆の扱いに苦戦。水引き作りを体験し、初めて触れる文化とその美しさに感動している人も。スタッフの丁寧な指導もあり、多くの人が有意義な時間を過ごしていました。
運営スタッフにお話を伺いました

フェスタの運営スタッフは事前募集により集まり、広島県立広島高等学校、武田高等学校などから学生も多く参加。今年は38人が集まり、フェスタに向けて半年間準備を進めてきました。スタッフは、会場の飾りつけやイラスト制作を行うデザイン・工作部会、ステージ企画や交流イベントの企画を行うステージ・交流部会に分かれて活動。全6回のミーティングを重ねて当日を迎えました。
▼運営スタッフ 高校2年生のNさんとUさん
Nさん「異文化交流に興味があり、スタッフに応募しました。裏方を経験することはあまりないので、半年間の準備の段階から良い刺激がたくさんありました。外国人がたくさんいる東広島市で、今後も交流できる場があれば参加したいです」
Uさん「日々英語は勉強していますが普段使用することがないので、この機会に英会話に挑戦したくてスタッフに応募しました。スキルを高めることももちろんですが、外国人と話すことができ、スタッフの中にもネイティブな人がいて勉強になります。とても充実した経験になりました」
祭りのフィナーレは東広島音頭

ステージイベント最後の演目であり、祭りのフィナーレを飾ったのは「東広島音頭」。開始前には参加者に手ぬぐいが配布され、振り付けは東広島商工会議所女性会がレクチャー。東広島市の定番である踊りが、国籍や年齢を問わず一つの大きな輪で踊られる様子は、まさに垣根のない交流そのもの。アンコールの声が響き、繰り返される踊りとあちこちでこぼれる笑顔。途切れることのない輪がフェスタの成功を物語っていました。
来場された皆さんにイベントの感想を伺いました
・ステージに出演(アメリカ出身・広島市在住・30代)
英語の教師として8年前に来日。今日はステージでバンド演奏を披露しました。このバンドは、東広島市在住の外国人が多く集まるSNSコミュニティーで募ったメンバーです。コミュニティー自体は500人くらい登録があり、共通の趣味を持つ人たちがさまざまな活動を行っています。こういったコミュニティーは広島市にはなく、東広島市の優しさを感じられる場所。今日のフェスタにもたくさんの子どもが来ていて親しみやすさがあり、来年もぜひ参加したいです。
・家族で参加(市内在住・30代)
去年イベントに参加して楽しかったので、今年も家族で来ました。いろいろな国の料理を食べることができます。市内で開催されている国際交流のイベントにも何回か参加していますが、いつも国籍の多さに驚きます。子どもが通う幼稚園にも外国人の友だちがいて、日常的な国際交流に。小さい頃から異文化に触れ合える場があるのも東広島市のいいところですね。
・小学3年生(市内在住)
学校にはエジプトから来た友だちがいます。今日はクイズに参加して楽しかったです。僕が興味あるのは国旗のかっこいいドイツだけど、もっといろんな国のことを知ってみたいと思いました。
・友人と参加(市内在住・60代)
ごみの分別に関するブースを見ましたが、いろいろな国の事情や環境問題を知ることができ良い機会になりました。お互いの文化の違いを分かった上でどうすればいいか、行政が先頭に立って改善を目指すだけでなく、まずは自分たちが分別のルールをきちんと守らなければいけないことを再認識しました。知ることから始めるこのようなイベントには、とても価値があると思います。
・夫婦で参加(市内在住・50代)
初めてフェスタに参加しましたが、食べ物がおいしくて感動しています。今日はベトナムのフォーの焼きそば、揚げ春巻きなど食べました。介護現場で働いていますが、そこにも外国人が就労していて、買い物先などでも外国人が増えたなと感じています。食から始まるコミュニケーションは誰でも気軽にできるので、こういうことをきっかけに普段の交流も活発になるといいですね。