イベントレポート
20253.24Mon
「スマート社会産官学民協働まちづくりフォーラム2024」が開催されました
「スマート社会産官学民協働まちづくりフォーラム2024」とは

4大学(広島大学・近畿大学・広島国際大学・エリザベト音楽大学)が立地し、大学とともに発展してきた東広島市。市(Town)と大学(Gown)が一体となってまちづくりを目指す「Town & Gown構想」に取り組み、大学を中心とした新しい技術を取り入れることで、世界中から多様な企業や人材が集まり、平和で、環境にもやさしい、持続可能なまちをつくっていこうとしています。現在では、この取り組みに賛同する民間企業が多く集まるとともに、「Town & Gown構想」の取り組みを全国に広めるため、複数の自治体・大学からなる「全国Town & Gown構想推進協議会」が設立されています。
「スマート社会産官学民協働まちづくりフォーラム2024」は、「全国Town & Gown構想推進協議会」が主催。産官学の3者、あるいは自治体と企業、自治体と大学、地域と大学など、組織風土の異なる者同士が、取り組みの中で培われた知恵と経験と課題を共有し、交流のきっかけが生まれることを目的として開催しています。10月18日(金曜日)・19日(土曜日)の2日間、多くの企業や自治体、大学などが来場しました。
二宮清純さんによる記念講演

10月18日(金曜日)の15時から西条HAKUWAホテルで行われたのは、スポーツジャーナリストで広島大学特別招聘(しょうへい)教授の二宮清純さんによる記念講演。「大学と地域が連携して取り組むスポーツの力による地域活性化」をテーマにお話しされました。
講演会には約100人が参加。地方自治体や大学と深い関わりを持つ国民スポーツ大会(旧国民体育大会)や駅伝による地域のにぎわい創出や都市名を冠したプロ球団がまちの文化に与える影響に話が及ぶと、深くうなずく参加者の姿も。「スポーツは『このまちに育ってよかった』という心の財産をつくるために欠かせないインフラのようなもの。スポーツが変われば地域が変わり、やがて国全体が変化していく」と語る二宮さん。質疑応答の時間には、アリーナやスタジアムが担う避難所としての役割も紹介され、スポーツやそれに関わる施設の力を改めて考えるひとときになりました。
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二宮清純さん
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講演の様子
大学や企業による事例発表やスペシャルセッション

2日目の10月19日(土曜日)は9時40分から、広島大学東広島キャンパス内にて29の事例発表やポスターセッション、スペシャルセッションが行われました。事例発表が始まる前には、東広島市の栗栖経営戦略担当理事が「東広島市から見たTown & Gown構想」のテーマで講演。学園都市として成長してきた東広島市の歴史やこれから目指していきたい姿、Town & Gown構想が持つ可能性を共有しました。
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講演の様子
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講演に聞き入る会場
各大学からの事例発表では、広島大学Town & Gown Officeの打越コーディネーターが東広島市と広島大学が取り組む「COMMONプロジェクト」を紹介。近畿大学の筑紫先生からは、ため池の点検・管理へのドローンの活用、広島国際大学 Town & Gown Office 東広島健幸ステーションの重見コーディネーターからは、若者に向けた心の健康教育プログラムの構築などの取り組みについて発表がありました。
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広島大学 Town & Gown Officeの打越コーディネーター
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近畿大学の筑紫先生
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広島国際大学 Town & Gown Office 東広島健幸ステーションの重見コーディネーター
ひがしひろしまリビングラボの樋口さんと鍋島さんは市民視点で行う地域づくりについて発表。東広島市・広島大学・民間企業の3者の共同事業体「広島大学スマートシティ共創コンソーシアム」に参加している株式会社Hakobune代表取締役社長の高橋さんは、カーボンニュートラルを目指した通勤用EVを紹介。産官学民それぞれの立場や強みを生かした事例や意見が交わされる場となりました。
ミライクリエでは、広島大学・近畿大学・広島国際大学のTown & Gown Officeの取り組みや、企業・大学の活動を紹介するポスターセッションを開催。発表者との近い距離により、意見が飛び交い盛り上がりました。
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ひがしひろしまリビングラボ 樋口さんと鍋島さん
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株式会社Hakobuneの高橋さん
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ポスターセッションの様子
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株式会社Green Citiesの山崎さん
最後に行われたスペシャルセッションは、株式会社Green Cities代表であり、サステナブル都市計画家の山崎満広さんによる「ポートランドに学ぶ持続可能な都市のつくり方」。講義室が満席になるほどの参加者が、市民を巻き込んだまちづくりの事例に聞き入りました。
フォーラムの参加者にお話を伺いました。
・県外から発表者として参加(神奈川県在住・30代)
フォーラムに登壇し、スマートシティ構築・まちづくりに関する発表をしました。さまざまな大学の事例にも触れ、想像以上に多様な取り組みをされていることに驚きました。普段は県外にいるのですが、広島大学の構内を歩いているだけで地域と積極的に連携されている姿勢を感じます。
・大学の友人と参加(市内在住・20代)
研究室の先生に紹介されて参加しました。大学や企業、市でのさまざまな取り組みを知るいい機会になりました。現在就職活動中ですが、将来的にDXの促進に関わる仕事がしたいと考えているので、このフォーラムから学んだことが多くありました。
・発表者として参加(市内在住・40代)
広島大学スマートシティ共創コンソーシアムに参画しています。これまでにも株式会社Green Cities代表の山崎さんにお話を聞く機会がありましたが、セッションを聞くことで改めてまちづくりの解像度を高くすることができました。
・夫婦で参加(市内在住・70代)
新聞で情報を見つけて、二宮清純さんの講演会に参加しました。野球が好きで、カープや高校野球などをよく見ています。東広島市にも運動公園があるので、スポーツが活発化してまちがもっとにぎやかになるとうれしいです。